公開日:2020.10.30
更新日:2020.10.30
監修 愛知県がんセンター 血液・細胞療法部 部長 山本 一仁 先生
悪性リンパ腫は病型によって進行の速度や治療の方法もさまざまです。症状が悪化する前に治療が開始できるように、気になる症状がある方は、そのままにしないことが大切です。ぜひ、医療機関を受診しましょう。
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リンパ腫の細胞が脳の周りにある髄液に入り込むと、頭痛が起こることがあります。また、精神症状やけいれん、麻痺などがみられることもあります。
悪性リンパ腫によって顔の近くの血管が圧迫されたり詰まったりすることが原因で、顔面の腫れがみられることがあります。 また、目では視覚障害、視力低下、鼻では鼻づまり、中耳炎、副鼻腔炎などの症状がみられることがあります。
悪性リンパ腫はリンパ節の多い部分で腫瘤(しこり)をつくります。 首:しこりや痛み 甲状腺:しこり 鎖骨:周りにしこり、痛み、しびれ
肺や気管の近くにリンパ腫ができると、息苦しさが現れます。その他にも、せき、のどの違和感、食事中にむせるなどの症状がみられることがあります。
悪性リンパ腫はリンパ節の多い部分で腫瘤(しこり)をつくります。 わきの下:しこり、脇が閉まらない 腕:はれ、痛み、しびれ、 ひじ:周りにしこり、肘の運動制限、痛み
皮膚組織の中のリンパ球ががん化することで皮膚に皮疹、腫瘤、出血、感染などの症状があらわれます。
食欲低下、腹痛、下痢、便秘、消化不良、腸閉塞、腹膜炎、血便、背中の痛みなど様々な症状がみられることがあります。
悪性リンパ腫はリンパ節の多い部分で腫瘤(しこり)をつくります。 足:しこり 、むくみ、痛み、しびれ、歩行困難 ひざ:ひざの裏にしこり、下腿のむくみ、痛み、しびれ
悪性リンパ腫は全身的な症状として「盗汗(激しい寝汗)」「体重の減少」「発熱」を伴うことがあります。これらの全身症状を「B症状」と言います。
寝具(掛け布団、シーツなど)を替えなければならないほどの汗をかくことがあります。
診断前6カ月以内に、通常の体重の10%を超える原因不明の体重減少がみられる場合があります。
38℃をこえる原因不明の発熱を起こすことがあります。