悪性リンパ腫と遺伝

監修 愛知県がんセンター 血液・細胞療法部 部長 
山本 一仁 先生

悪性リンパ腫は、子どもに遺伝するのでしょうか。

血液が作られる過程で遺伝子や染色体に傷がついて悪性リンパ腫が発症すると考えられています。なぜ遺伝子に傷がつくのかは明らかにされていませんが、通常では悪性リンパ腫は遺伝する病気ではなく、ウイルスが原因と分かっているものを除いて、周囲の方にうつしたりはしない病気です。そのためお子さんへの遺伝や、ご家族や周囲の方への感染を過剰に心配しないようにしましょう。

悪性リンパ腫の
原因となるウイルス

HTLV-1というウイルスは成人T細胞白血病・リンパ腫の原因となるウイルスで、人から人へと感染する場合があります。また、EBウイルスというウイルスは、バーキットリンパ腫や後天性免疫不全症候群(エイズ)に合併した悪性リンパ腫に関与することが知られています。 ウイルスではありませんが、胃潰瘍や胃がんなどの原因菌として知られているヘリコバクター・ピロリは胃のMALTリンパ腫患者さんの多くが感染していることが知られています。

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