奈良宣言2023
これまで肝がんのリスク因子といえばB型肝炎やC型肝炎といったウイルス性の肝炎が主流でしたが、近年では生活習慣が大きく影響する非ウイルス性の肝疾患や、いわゆる脂肪肝も、肝がんのリスク因子の一つとして注目されています。
肝がんを早期発見するための対策としてはサーベイランス(詳しくは肝がんの検査をご参照ください)がありますが、まだ肝硬変に至っていない非ウイルス性肝疾患の方は検査対象とならず、肝がんなどの重大な病気が進行していても、発見が遅れてしまう可能性があります1)。
そこで日本肝臓学会では、2023年に「奈良宣言」と呼ばれる取り組みを発表しました。奈良で開催された学会で発表されたことから、その名が付けられました。
奈良宣言2023では、「ALTが30を超えたらかかりつけ医を受診する」ことを推奨しています。ALTは肝障害を反映する指標で基準値は30U/L以下なので、少しでも基準値を超えたら受診する、ということです1)。
ALTは血液検査で簡単に調べることができるもので、人間ドックや健診でも必ず測定されます。肝がんやそれにつながる病気を早期発見するために、ALTの数値に注目してみましょう。
図:ALTが30を超えたときの受診の流れ
- 日本肝臓学会「奈良宣言特設サイト」
https://www.jsh.or.jp/medical/nara_sengen/(別ウィンドウで開きます)
(閲覧日:2025年11月10日)より改変
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1) 日本肝臓学会「奈良宣言特設サイト」
https://www.jsh.or.jp/medical/nara_sengen/(別ウィンドウで開きます)
(閲覧日:2025年11月10日)