治療の流れ
肝がんの治療法には複数の種類があり、肝予備能、肝臓以外の臓器への転移、脈管(周囲の血管やリンパ管)への広がり、がんの数、がんの大きさに応じて最適なものが選択されます。
図:肝がんの治療の流れ
がんを切除する手術やがんを焼き固める焼灼療法を行った場合、治療後は定期検査で経過を観察します。もし再発が認められた場合には、そのときの肝臓の状態に応じて、また新たに治療法を選択します。
その他の塞栓療法、薬物療法、動注化学療法は、治療後に治療効果を判定し、その後も同じ治療を継続するか、治療法を変更するかを決定します1)。
下図は治療方針の一例を示したものです。担当医と相談するときの参考にしてください。
図:治療アルゴリズム
推奨治療について、2段になっているものは上段が優先される。スラッシュはどちらも等しく推奨される。
オプション治療については段の位置による優劣はない。
- *1:肝切除の場合は肝障害度による評価を推奨
- *2:Child-Pugh分類Aのみ
- *3:遠隔転移・脈管侵襲なし、腫瘍径5cm以内かつ腫瘍数5個以内かつAFP500ng/mL 以下
- *4:患者年齢は65歳以上(脳死肝移植は70歳未満まで施行可能)
- *5:5cm以下まで
- *6:4、5個、3cm以下まで
- *7:体幹部定位放射線治療は直径5cm以下、粒子線治療(陽子線治療、重粒子線治療)は直径4cm以上で保険適用
- *8:Child-Pugh 分類Bで移植基準内、65歳以下(脳死肝移植は70歳未満まで施行可能)
- 日本肝臓学会 編:肝細胞癌診療ガイドライン2025年版, 金原出版. P90, 2025.
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1) 日本肝臓学会 編:肝細胞癌診療ガイドライン2025年版, 金原出版. P90, 2025.