肝切除・穿刺局所療法
(RFA:ラジオ波焼灼療法)

監修:
武蔵野赤十字病院 院長 黒崎 雅之 先生
京都大学大学院医学研究科 肝胆膵・移植外科 教授 波多野 悦朗 先生

肝切除・穿刺局所療法(RFA:ラジオ波焼灼療法)

肝切除と穿刺局所療法は、いずれも比較的肝機能がよくて他臓器の転移がない患者さんに選択される治療法です。どちらも、根治性が高い治療とされています。

肝切除

がんと周辺の肝臓を手術で取り除く治療です。根治性が高いですが、肝予備能が低下している場合は、手術後に肝臓が機能しなくなる(肝不全)危険性があります。
肝機能がよく、肝臓以外にがんの転移がなく、3個以下の場合に検討されることが多いです1)

肝切除の方法をイラストで表現。へそと腹部の左右を小さく切開し、腹腔鏡や鉗子などの器具を入れて、がんを取り除く

穿刺局所療法(RFA:ラジオ波焼灼療法)

がんに電極針を刺して、通電し高熱を発生させることでがんを焼き固めて死滅させる治療法です。
手術より体への負担が少なく、繰り返し行うことが可能です。
超音波エコーでがんや電極針の位置を確認しながら治療を行います。
ラジオ波焼灼療法は肝機能がよく、肝臓以外にがんの転移がなく、大きさが3cm以下で3個以下の場合に選択されます1)
電子レンジと同じ原理で熱を発生させたマイクロ波を使い、がんを焼き固める「マイクロ波凝固療法」、がんにアルコールを注入してがんを死滅させる「エタノール注入療法」が実施される場合もあります。

穿刺局所療法をイラストで表現。ラジオ波を通電させるための対極板を太ももに貼り、局所麻酔した皮膚の表面から電極針をがんに刺す
  1. 1) 日本肝臓学会 編:肝細胞癌診療ガイドライン2025年版, 金原出版. P91-124, 2025.

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