Q白血病ってどういう病気なの?
A白血病は「血液の悪性腫瘍(しゅよう)」で、がんの1つです。血液の種である造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)は、本来白血球や赤血球、血小板といった血液細胞に変化していきます(「分化と成熟」と呼ばれています)。その途中の細胞ががんになり、無秩序に増えてしまう病気が白血病です。
白血病細胞のなりたち
白血病では、造血幹細胞から白血球や赤血球などの血液細胞に変化する途中の前駆細胞という細胞が、何らかの理由によって生じた染色体や遺伝子の異常によって正常な分化ができなくなっています。すると前駆細胞はがん化して白血病幹細胞へと分化し、さらに増殖して白血病細胞となります。
2017年に新たに診断されたがんは、977,393例※(男性558,869例、女性418,510例)1)で、そのうち、白血病は13,820例(男性 8,038例、女性 5,782例)でした2)。年齢別にみると60歳以上で急激に増加することがわかります(図)2)。