監修

近畿大学医学部 産科婦人科学教室 教授

松村 謙臣 先生

子宮・卵巣にまつわる病気

子宮内膜症

子宮の内面を覆っている組織が、何らかの原因で他の場所(卵巣、腹膜、膀胱、直腸、肺など)に発生するものです。

子宮内膜症が発症する場所

子宮内膜症の症状

生理痛、不妊、性交痛、排便時痛、慢性下腹部痛。

子宮内膜症の疫学

女性全体での発生率は約10%とされています1)。10歳代後半から20歳代前半に発症し、20歳代後半から30歳代前半に症状があらわれるのが一般的です。
米国の調査で、子宮内膜症があると卵巣がんの発症率が約2倍になると報告されています2)

  • 1)泉谷知明ほか:日本臨牀 67(Suppl 5.):44-48, 2009

  • 2)Brinton Ka, et al.: Am J Onstet Gynecol 176:572-579, 1997

女性全体での子宮内膜症の発生率は約10%
子宮内膜症がある女性の発がんリスク
子宮内膜症があると卵巣がんの発症率は約2倍

子宮内膜症の検査

問診、内診、超音波検査を行います。病巣が大きくなっている場合はMRI検査でさらに精査を行い、また血液検査で腫瘍マーカーの増加を確認します。

子宮内膜症の治療

薬物療法または手術があり、症状の深刻度や妊娠を希望するかどうかなどに応じて、個々の患者さんに最適な治療法を選択します。
薬物療法では、痛みを抑える鎮痛剤のほか、女性ホルモンの分泌を抑えるお薬や子宮内膜の増殖を抑えるお薬を使います。
チョコレート嚢胞は、大きくなると月経痛や慢性下腹部痛の原因になったり、破裂や感染を引き起こすリスクが高くなったりするため、嚢胞摘出や卵巣摘出を検討します。

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