子宮体がんってどんながん?

子宮体がんとは

監修 独立行政法人国立病院機構
四国がんセンター 婦人科 手術部長 
竹原 和宏 先生

子宮体部のはたらき

子宮体部とは、子宮の上部2/3を示します。
出産までの約10カ月間、「胎児を育てる部屋」の役割をしています。

子宮・卵巣の位置

もっと詳しく 子宮のかたち、からだの中での位置

子宮全体は中が空洞で、西洋梨のような形をしています。大きさは縦が約7cm、横が約4cm、重さが約50gで、ちょうど鶏卵くらいのサイズです1)
下腹部の骨盤に囲まれており、横から見ると、子宮をはさんで前には膀胱、後ろには直腸があります。

  • 1)日本婦人科腫瘍学会編:患者さんとご家族のための子宮頸がん子宮体がん卵巣がん
    治療ガイドライン 第2版,金原出版,2016,p.2-3

閉じる

このページのTOPへ

子宮体がん

子宮体がんは、子宮体部の内側(内膜)に発生するがんです。
40歳代から発症し女性ホルモンが関与するⅠ型と、閉経後に多く発症し女性ホルモンが関与しないⅡ型があります。

子宮体がんの位置

もっと詳しく 子宮体がんI型とII型

Ⅰ型は子宮体がんの80~90%を占めており1)、子宮内膜異型増殖症という病気を経てがんに進行します。一方のⅡ型は、前がん病変(がんになる前段階の状態)がなく発症するものです。Ⅰ型とⅡ型は、がんの顔つき(組織型)、悪性度(分化度)にも違いがあります。

  • ※がん細胞の形状や状態

  • 1)Colombo N, et al.: Ann Oncol. 27: 16–41, 2016

※横スクロールにて全体をご確認いただけます。

特徴

I型

II型

好発年齢

40歳代~閉経前後

閉経後

エストロゲン(女性ホルモン)の関与

あり

なし

腫瘍像

主な組織型

類内膜がん

漿液性がん、明細胞がんなど

分化度

高分化が多い

低分化が多い

転移

少ない

多い

進行

緩やか

速い

前がん病変

子宮内膜異型増殖症

不明

予後

良好(Ⅲ期の5年生存率:83.6%2)

不良(Ⅲ期の5年生存率:54.8%)

  • 日本婦人科腫瘍学会編:患者さんとご家族のための子宮頸がん子宮体がん卵巣がん

  • 治療ガイドライン 第2版,金原出版,2016,p.76より改変

  • 2)宮本強ほか:子宮体癌タイプ1とタイプ2の発生機序・分子生物学的特徴・臨床的特徴の違いは何ですか?

  • 鈴木直編著. 婦人科癌診療Q&A 一つ上を行く診療の実践, 中外医学社, 2014, p114-7

閉じる

このページのTOPへ