肝がんの診断
肝がんと診断されるには、複数の検査を行うことが必要です。肝がんは、がんの広がり具合や状態によって「病期(ステージ)」が分けられており、正しい病期を判断するためにも、画像検査や血液検査など複数の検査を組み合わせて行います1)。これらの検査は、診断アルゴリズム(診断までに必要な一連の検査を実施順に並べたもの)に沿って進められていきます。
肝がん診断アルゴリズムの主な流れ2)
- ① 腹部エコーで結節を発見
- ② CTまたはMRIで結節を確認
- ③ 腫瘍のある部位の血液の流れを造影剤を使用したCTやMRIで確認
⇒決められた基準に基づいて腫瘍部分の血流増加が確認された場合は、肝がんと診断される - ④ ③で血流増加の基準を満たさない場合や血流増加が確認できなかった場合、腫瘍の大きさ、血液検査での腫瘍マーカーの数値などに応じて、さらに血管造影検査や肝生検など他の検査を行うか、経過観察となるかを決定
肝がんでは、肝臓に流れ込む血液の量が周辺部に比べて多くなることが特徴です。そのため、画像検査で肝臓の血流を確認することが重要です。
肝がんの病期分類
がんの広がり具合(進行度)は、「病期」や「ステージ」といいます。肝がんの病期は、がんの大きさや個数、他の臓器への広がり(転移)によって分類されます1)。
図:「臨床・病理 原発性肝癌取扱い規約
(日本肝癌研究会編)」の病期分類
| T1 | T2 | T3 | T4 | |
|---|---|---|---|---|
|
①②③ すべて合致
|
2項目合致
|
1項目合致
|
すべて 合致せず
|
| リンパ節・遠隔臓器に転移がない | Ⅰ期 | Ⅱ期 | Ⅲ期 | ⅣA期 |
|---|---|---|---|---|
| リンパ節転移はあるが、遠隔転移はない | ⅣA期 | |||
| 遠隔転移がある | ⅣB期 | |||
- 国立がん研究センター がん情報サービス
https://ganjoho.jp/public/cancer/liver/treatment.html(別ウィンドウで開きます)
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1) 国立がん研究センター がん情報サービス
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2) 日本肝臓学会 編:肝細胞癌診療ガイドライン2025年版, 金原出版. P31-35, 2025.