肝動脈塞栓療法(TACE)

監修:
武蔵野赤十字病院 院長 黒崎 雅之 先生
京都大学大学院医学研究科 肝胆膵・移植外科 教授 波多野 悦朗 先生

肝動脈塞栓療法(TACE)

TACEは肝動脈塞栓療法のことで、がんに栄養を送っている血管に抗がん剤と血管をふさぐ物を入れ、がんに栄養や酸素を行かせないようにする治療法です。
抗がん剤でがんを攻撃するとともに、血流を詰まらせることでがんを死滅させます。
肝切除やラジオ波焼灼療法が受けられない患者さんに実施されるほか、肝機能がよくて他臓器に転移がなく、がんが1~3個で3cmを超える場合、もしくは大きさに関わらず4個以上の場合に選択されることがあります1)
肝切除や穿刺局所療法に比べて、がんの状況によっては根治を目指せることがあります。

肝動脈塞栓療法をイラストで表現。カテーテルの先端から造影剤と抗がん剤の混合液を出したのち、血管に塞栓物質を詰めてふたをすると、がん細胞に栄養や酸素を運ぶ血管が死に、がんも死滅する

足のつけ根から血管に細い管(カテーテル)を通して、がんに造影剤と抗がん剤をまぜたものを注入します。

  1. 1) 日本肝臓学会 編:肝細胞癌診療ガイドライン2025年版, 金原出版. P91-135, 2025.

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