白血病の種類

監修:愛知医科大学 血液内科 教授 高見 昭良 先生

Q白血病にはどんな種類がありますか?

A白血病の種類は、「どの細胞ががん化したか」によって、「骨髄性」と「リンパ性」に分けられ、「急性」と「慢性」にそれぞれ分類されます。主に急性骨髄性白血病(AML)、急性リンパ性白血病(ALL)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性リンパ性白血病(CLL)の4つがあります。
この他に、急性骨髄性白血病の一種である急性前骨髄球性白血病(APL)、HTLV-1(human T-lymphotropic virus type-Ⅰ)というウイルス感染が原因で発症する成人T細胞白血病/リンパ腫(ATL)赤血球血小板白血球の3種類の血液細胞のもとである造血幹細胞が異常をきたす骨髄異形成症候群(MDS)等があります。

大きく骨髄性白血病とリンパ性白血病の2つにわけられ、それぞれさらに複数に分けられる前述の白血病の種類を図解で表示 急性骨髄性白血病 AML(Acute Myeloid Leukemia) 慢性骨髄性白血病 CML(Chronic Myelogenous Leukemia) 急性リンパ性白血病 ALL(Acute Lymphoblastic Leukemia) 慢性リンパ性白血病 CLL(Chronic Lymphocytic Leukemia)

標準病名マスター作業班 ICD10対応標準病名マスター C81-C96 リンパ組織,
造血組織及び関連組織の悪性新生物<腫瘍>,原発と記載された又は推定されたもの
リンパ性白血病(別ウィンドウで開きます)骨髄性白血病(別ウィンドウで開きます)を参考に作成[2020年9月15日閲覧]

医師からのメッセージ

どの病院を受診するかを迷っている方へ

適切な治療を受けるためには、血液疾患を専門とする診療科(血液内科など)や、血液疾患に詳しい医師の診療を受けることが推奨されます。病院を探すときには、日本血液学会や、国立がん研究センターがん情報サービスのホームページなどを参照するとよいでしょう。

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