治療を受ける前に
必要な準備

監修:愛知医科大学 血液内科 教授 高見 昭良 先生

Q治療を受ける前には、どのような準備が必要ですか?

Aがんと診断されてから実際に治療が始まるまでは、何度か病院に通い必要な検査を受けます。体調を整えて、治療中の日常生活・社会生活の準備をすすめるようにしましょう。治療開始前は、これまでどおりに過ごしていただいて大丈夫ですが、風邪をひいたりしないよう体調を整えるように心がけましょう。ただし、ほかの病気がある場合や、がんの種類や治療の内容によっては、食事などに制限が必要な場合もあるため、事前に担当医や看護師に確認するようにしましょう。治療中の仕事の引き継ぎや、子どもの世話、家族の介護の依頼などは、できれば早めに準備しておいたほうがよいでしょう。また、家族や親しい人と相談して、誰にどこまで病気のことを話すか決めておきましょう。
治療が始まるまで、焦りや不安を感じることもあると思いますが、できるだけいつもと同じように過ごして、治療に備えましょう。

仕事の引き継ぎや、家族のことで依頼できる人がいない場合などには、全国にあるがん診療連携拠点病院のがん相談支援センターに相談することができます。がん相談支援センターでは、がんの治療、療養生活についての情報探しの支援や相談を行っています。お近くのがん相談支援センターは、「国立がん研究センター がん情報サービス(別ウィンドウで開きます)」([2020年9月15日閲覧])で探すことができます。

がん相談支援センターで相談できること
  • がんについて「知りたい」とき
  • がんの治療について「理解して納得したい」とき
  • 自分の考えを「伝えたい」とき
  • 療養生活のことについて「聞いてみたい」とき
  • 心の悩みを「誰かに聞いてほしい」とき
  • 生活や経済的なことで「心配がある」とき
  • 「家族のことも相談してみたい」とき

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