Qどうやって治療法を選べばよいのですか?
Aご自分にとって、適切な、よりよい治療を受けるためのポイントがあります。
ポイント1
担当医から診断、治療方針についての説明を聞くときに家族や親しい人に同席してもらうことです。説明の内容によっては、どうしても強い不安を覚えたり、動揺してしまったりする場合もあります。そのような状態で、医師の説明をきちんと受け止めることは簡単ではありません。また、わからないことや気になったことを聞きそびれてしまったり、後になって思い出せない場合もあります。家族や親しい人に同席してもらうことで、説明の内容を再確認できたり、同じ説明を聞いていた人と話すことで、自分の気持ちや考えを整理することができるでしょう。
ポイント2
自分の病状をしっかり把握することです。白血病の病型や病期、患者さんの全身状態などによって、治療方針が決定されます。そのため、担当医から説明を受けるときには、現在の病状をしっかり把握するようにしましょう。
さらに、治療法を整理・理解して、「納得できる治療法か」を自分自身に問いかけてください。治療法については、効果だけではなく副作用などのデメリットも合わせて、情報を整理することが大切です。不明な点は担当医に確認し、十分に納得してから治療を始めましょう。
ポイント3
現在の担当医から提案された治療法に対して決断ができないようなときに、“第2の意見”として他の医師の意見も聞き、参考にする「セカンドオピニオン」の活用です。このとき、別の意見を聞いて混乱してしまわないように、まずは担当医からの「診断、治療方針、そのほかの治療の選択肢など」の説明を十分に理解しておきましょう。多くの医師は、セカンドオピニオンを一般的なことと理解しているので、「セカンドオピニオンを受けたいので、紹介状やデータをお願いします」と伝えましょう。
自分の病状を把握するために、下記のような要点を記入できるメモを活用するとよいでしょう
治療法について、医師から説明された内容を紙に書き出してみると、情報を整理でき、ご自分が理解できた点と、きちんと理解できていない点が確認できます。下記のような項目についてまとめてみるとよいでしょう。
治療の効果
- どの程度の効果が期待できるのか?
- 治療の目標は?
治療の副作用、合併症など
- どのような副作用が、いつ頃起こり、どのくらいの期間続くのか?
- 副作用に対する対応策は?
- 今後の生活への影響は?
治療のスケジュール
- 通院治療か?入院治療か?
- どのようなスケジュールで治療が行われるのか?
そのほか
- そのほかの治療法と比べた場合の利点と欠点は?
- 費用はどのくらいかかるのか?
- 仕事や家事、趣味など日常生活や社会生活への影響は?