再発・転移乳がんの治療を受けている再発・転移乳がんの治療を受けている

再発・転移乳がんの治療再発・転移乳がんの治療

局所再発がんの治療法

~先生からのメッセージ~

局所再発乳がんでは、ほとんどの場合、手術で再発巣を切除することができます。ですが、いちど切除した乳房にもう一度メスを入れることで、辛い思いをされる方があるかもしれませんね。悲しい気持ちはがまんせずに、医療スタッフやご家族に話してみるのもよいでしょう。

再発巣の切除と追加治療による再発予防が基本です

初回治療で乳房を温存した場合

再発時は全切除となります。
ただし再発巣が小さい場合や患者さん自身の希望が強い場合、再発までの期間が長い場合などは、再度温存手術を行うこともあります。

(イメージ図)
乳房全切除後の場合

再発は、周辺の皮膚や胸壁に発生します。他の臓器への転移の有無や再発巣の大きさ、再発までの期間などで対応が異なります。
術後早期の局所再発は、進行が速く、全身にがんが広がっている可能性があります。全身検索で乳房や腋窩リンパ節を超えた臓器に転移が認められた場合には、薬物療法で全身のがんをたたくことを優先し、その後に可能であれば手術や放射線治療を検討します。

(イメージ図)

再発巣が胸壁の皮膚や腋窩リンパ節などに留まっている場合は、切除を行ったのちに放射線療法、薬物療法の追加を検討します。

清水先生から、あなたへのメッセージ

再発が分かったときは、「手術を受け、その後の放射線治療や化学療法もがんばったはずなのに…」とやり切れない気持ちでいっぱいになることでしょう。
いちど経験しているだけに、治療を受けることをかなり不安に思うかもしれませんね。
上で解説しているように、局所再発乳がんに対する治療法は、再発時期や初回治療の内容によって少しずつ異なります。しかし、そのどれもが、治癒を目指すための戦略なのです。
お辛いでしょうが、再発の状態について医師とよく話し合い、十分に理解することが心を軽くする近道になります。自分のがんの状態と治療の目的が明確になると、2回目の治療も辛いだけのものにならず、未来への意思をもって取り組むことができるかもしれません。

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