組織診とは


~先生からのメッセージ~
ここでは、精密検査のうち、組織診についてご紹介します。
細胞診よりも詳しく病変部のことを調べるもので、乳がんの診断をする上で重要な検査です。
組織診
手順
- ①乳房内の病変部に図のような器具を刺し、その部分の組織(細胞の集まり)を切り出します。
- ②切りだした組織をホルマリン固定※します。
- ③固定された組織を薄く切ってスライドガラス上に載せ、特殊な染色を施して顕微鏡で観察します。
- ④病変部の細胞や周囲の組織から病変がなんであるのかを診断します。

※ホルマリン固定:採取された組織をそのままの状態で固定するために、ホルマリン液を浸み込ませる処置のことです。
特徴
局所麻酔をかけて行う
細胞診と比較して採取できる組織量が多く、採取した組織を免疫染色することでがんの性質についても多くの情報を得ることができる
デメリット
細胞診に比べて採取する組織が多いため、患者さんの体への負担が大きい。
組織診の結果は、画像検査の結果と組み合わせて、乳がんの確定診断に用いられます。