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おしゃれを楽しみましょう

~先生からのメッセージ~

抗がん剤治療を行っている方では、開始から2~3週間で脱毛が始まります。女性にとってはとても辛いものでしょう。
しかし近年では、治療によって外見が変わってしまったことによるがん患者さんの辛さを和らげるためのケア(アピアランスケア)が一般的になっており、がん患者さんのためのウィッグも、いろいろなものが発売されているようです。
治療中も、自分らしいおしゃれを楽しむためのヒントをご紹介します。

ヘアスタイルを楽しむ

ウィッグをつける

ウィッグを選ぶときは、以下のポイントを考えるとよいでしょう。

  • 自分の好みに合っているか(いろいろなスタイルのものがあります)
  • 予算に合っているか
  • 使いたい時期に入手できるか(オーダー品の場合は入手まで時間がかかります)
  • お手入れはどうするか(人工毛のものはお手入れが簡単です)
  • 付け心地はどうか
  • 髪が伸びてきたときにサイズ調整はできるか
ウィッグのスタイルを変える

医療用ウィッグのカットを行う美容院があります。お近くにそのようなサロンがあったら、スタイルを変えて気分を一新するのもよいでしょう。

ヘアアクセサリーを活用する

仕事以外のときは、帽子やバンダナ、つけ毛で変化を楽しむのも素敵です。
脱毛によって頭皮が露出すると暑さや寒さを感じやすくなるので、帽子やバンダナで保護するようにしましょう。気分を変えたいときなどは、さらにつけ毛を組み合わせてもよいでしょう。

帽子+つけ毛のイメージ

メイクを楽しむ

化粧品メーカーや美容サロンでがん患者さん向けのメイク教室が開催されていたり、最近ではYouTubeなどの動画サイトでがん患者さんのメイク方法を公開しているものもあります。

眉毛を描く

市販の眉テンプレートを使うと、バランスよく眉毛を描くことができます。
アイブローペンシルは、ウォータープルーフのものが皮脂や汗に強く、便利です。

アイメイクをする

つけまつ毛をつけることもできますが、接着剤が肌に合うかどうかを確認しましょう。
アイライナーで目元のぼやけをカバーしたり、おしゃれなメガネをかけてもよいでしょう。

ネイルをする

抗がん剤により手足の爪がもろくなったり、変色したりすることがあります。お手入れの際は、爪切りではなくやすりで優しくけずり、短めに整えて清潔と潤いを保つようにしましょう。
ネイルカラーも楽しむことができます。リムーバーの刺激を避けるために、ベースコートとトップコートでカラーが長くもつようにしましょう。
ジェルネイルは爪を削るため、もう少し先のお楽しみとしましょう。

清水先生から、あなたへのメッセージ

脱毛など外見上の変化があっても特に気にならない、というのであれば、無理にウィッグなどを使う必要はありません。あなた自身がどうしたいか、どう感じるかが重要です。
医療機関によっては、アピアランスケアの相談ができる部署があるようです。そのような部署のスタッフにサポートしてもらうのもよいでしょう。
また、がん治療を体験された女性のブログを見てみるのはいかがでしょうか? 治療中に試したメイクのアイデアやウィッグなどが紹介されているものがありますので、参考になる情報が得られるかもしれません。

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