子宮頸がんの疑いがある方へ

子宮頸がん検診ってどんなことするの?

監修 慶應義塾大学医学部 産婦人科学教室 准教授・婦人科診療副部長 
阪埜 浩司 先生

20歳以上の女性を対象に、各自治体で子宮頸がん検診を実施しています。

ほとんどの市町村では、がん検診の費用の多くを公費で負担しており、一部の自己負担でがん検診を受けることができます。なお、お勤めの職場や加入する健康保険組合等でもがん検診を実施している場合があります。

20歳になったら2年に1回、公費負担で子宮頸がん検診が受けられます(一部自己負担)。

詳細はお住まいの自治体にお問い合わせください。
各自治体のがん検診窓口/都道府県(日本医師会ホームページ)https://www.med.or.jp/forest/gankenshin/contact/map/(別ウィンドウで開きます)(2023年9月参照)

専門医からのメッセージ

子宮頸がん検診の目的は、がんを見つけるためというよりも、子宮頸部に精密検査が必要な異常がないかどうかを確かめることです。特に気になる症状や心当たりがなくても、成人女性ならどなたでも受けることが推奨されている検査です。
婦人科にかかった機会がないとなかなか受けづらい検査だとは思いますが、将来の健康を守るために、HPVワクチンの接種に関わらず、ぜひ定期的に受けていただきたいと思います。

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子宮頸がん検診では、どんなことをするの?

問診や内診のほか、子宮頸部の細胞を採取する細胞診を行います。
細胞診は、痛みもなく5分くらいで終わるものです。

子宮頸がん検診の流れ
子宮頸がん検査のイメージイラスト。問診、内診(医師が子宮や卵巣、子宮周辺を触診します)、細胞診(子宮頸部の表面の粘膜を専用の器具でこすって細胞を採取)が行われます。細胞診は痛みもなく、5分くらいで終わります。

問診では、答えづらい質問があっても正直に答えましょう。医師と話した内容が外に漏れることはありません。また内診、細胞診がありますので、脱ぎ着しづらい服装や脱ぎづらい靴での受診、生理期間中の受診は避けた方がよいでしょう。妊娠中の場合は、事前に主治医に相談して指示を仰いでください。

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