監修 広島大学病院 周産母子センター 准教授
阪埜 浩司 先生
子宮頸がん予防ワクチンは誰でも受けられるの?
公費負担で無料での接種が可能なのは、小学6年生~高校1年生(11歳~16歳)の女子です。
合計3回の接種が推奨されており、1回目の注射は、中学1年生となる年度に行います。
これに当てはまらない年齢の場合は、クリニックなどで自費で接種することが可能です。

海外では、子宮頸がん予防ワクチンは、HPVに未感染かつ免疫力を獲得しやすい9~16歳の女子に優先的に接種することが推奨されています1)。一方日本では、11~14歳の女子に優先的にワクチン接種することが推奨されています。
なおワクチン接種の効果は推奨年齢の11~14歳の次に15歳~26歳で高く、さらに45歳までは新規の感染予防に対する有効性が認められています2)。そのため、11~14歳の間に接種を受けられなかった45歳以下の女性についても、ワクチン接種が推奨されています。
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1)日本小児科学会・日本産科婦人科学会:ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種の普及に関するステートメント(平成21年10月16日)
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2)Meites E, et al.:MMWR Morb Mortal Wkly Rep. 2019;68(32):698-702.