監修 慶應義塾大学医学部 産婦人科学教室 准教授・婦人科診療副部長
阪埜 浩司 先生
HPVワクチンとは?
HPVワクチンは、子宮頸がんの60~70%の原因となるHPV 16型とHPV 18型の感染を防ぐことができます1, 2, 3)。
HPVワクチンは、お住まいの市区町村の提携医療機関や、クリニックなどで接種することができます。スケジュールを守って通うことのできる医療機関を選びましょう。
1)Azuma Y, et al.: Jpn J Clin Oncol. 44: 910-7, 2014
2)Onuki M, et al.: Cancer Sci.100: 1312-6, 2009.
3)Huh WK, et al.: Lancet. 2017;390:2143-2159.
HPVワクチン接種の方法や費用について
HPVワクチンの定期接種対象である小学6年生~高校1年生(11~16歳)の女の子であれば、無料での接種が可能です。
これに加え、平成9年度~18年度生まれで平成25年~令和3年の間に定期接種の機会を逃した人は、令和7年(2025年)3月まで、あらためて公費での接種を受けることが可能になっています。
厚生労働省:ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を逃した方へ~キャッチアップ接種のご案内~
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/hpv_catch-up-vaccination.html(別ウィンドウで開きます)(2023年9月参照)
それ以外の年齢の方は、自費となりますが接種を検討してみてもよいでしょう。なお一部のワクチンについては、任意接種とはなりますが、肛門がん及び尖圭コンジローマの予防を目的として男性への接種も承認されています。
発熱などの体調不良時の接種はできません。また妊娠中の方への接種はできませんので、妊娠している可能性のある方は注意しましょう。授乳中の場合は、接種について医師に相談しましょう。