監修 近畿大学医学部 産科婦人科学 教授
松村 謙臣 先生
再発卵巣がんに対する治療
症状を緩和するために、抗がん剤による化学療法を行います。
再発卵巣がんの薬物療法
前回の化学療法終了から6か月未満の再発
治療完了から短期間での再発では、治療の目標は症状の緩和となります。
この場合は、二次化学療法といって、最初の化学療法とは異なるお薬を使う治療法となります。1種類のお薬による治療(単剤療法)が推奨されており、保険の範囲内で使えるお薬が複数あります。どのお薬を使うかは、これまでの治療や患者さんの状態で決定されます。分子標的治療薬を併用する場合もあります。
前回の化学療法終了から6か月以上経過後の再発
6か月以上経ってからの再発では、6か月未満での再発と使用するお薬が異なります。
最初に行う標準治療は、白金製剤と別の薬剤(通常は、タキサン系、代謝拮抗性抗悪性腫瘍剤、抗悪性腫瘍剤のいずれか)の併用療法です。分子標的薬(血管新生阻害剤やDNA修復酵素阻害剤)も用いることが多いです。