監修 独立行政法人国立病院機構
四国がんセンター 婦人科 手術部長
竹原 和宏 先生
子宮体がんの患者さんはどれくらいいるの?
子宮体がんの患者さんは全国で17,880人(2019年)であり、年々増加しています1)。
発症年齢は50歳代が最も多くなっています1)。
- 国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」(全国がん罹患モニタリング集計(MCIJ))
- 資料:国立がん研究センターがん対策情報センター「がん登録・統計」
- Source : Cancer Information Services, National Cancer Center , Japan
国立がん研究センターがん対策情報センター「がん登録・統計」
- 1)国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)
もっと詳しく
子宮体がんは、日本の婦人科がん(卵巣がん、子宮頸がん、子宮体がん)の中で最も多くみられるがんです。さらに上のグラフからわかるように、1980年代から、子宮体がん患者さんの数は9倍近く増加しています。子宮体がんは肥満や高脂血症、高血圧や糖尿病との関連が指摘されており、食生活の欧米化が子宮体がん増加の一因であると言われています2)。
一方で、子宮体がんは早期に見つかることが多く、早期から治療を開始すれば完治が望めるがんです。
- 2)日本婦人科腫瘍学会編:患者さんとご家族のための子宮頸がん子宮体がん卵巣がん
治療ガイドライン 第3版,金原出版,2023,p.80