Q白血病の症状には、どんなものがありますか?
A白血病の症状は、骨髄中の白血病細胞が増えることで正常な血液細胞が作られにくくなることや、白血病細胞が臓器に入り込み、臓器が腫れたりはたらきが悪くなることであらわれます。白血病の種類によっても少しずつ異なります。
急性骨髄性白血病(AML)や急性リンパ性白血病(ALL)は進行が早いため、なるべく早く治療を始める必要があります。ただし、特徴的な症状はなく、風邪に似た症状にとどまることもよくあります。
一方、慢性骨髄性白血病(CML)や慢性リンパ性白血病(CLL)では、白血病細胞がゆっくり増えるため、当初自覚症状に乏しく、健康診断などで白血球数の増加を指摘され見つかることもよくあります。
骨髄で増えた白血病細胞が肝臓や脾臓などの臓器に入り込むと、おなかの膨満感(腫れや圧迫感)や痛み、骨や関節の痛みなどの症状があらわれます。
また、成熟しておらず、きちんと機能しない白血球が増え、正常な血液細胞が減ると、だるさ、息切れ、動悸、めまい、あざができやすい、鼻や歯茎からの出血、発熱、のどの腫れなど複数の症状がみられることがあります。
骨髄中の白血病細胞が増えたために、正常な血液細胞が作られなくなることによる症状 |
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白血病細胞が臓器に入り込むことによる臓器の腫れや、はたらきの低下による症状 |
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