リンパ腫の治療ホジキンリンパ腫の特徴、
症状、治療法について

監修 愛知県がんセンター 病院長 
山本 一仁 先生

Q. ホジキンリンパ腫の特徴、症状、治療法について教えてください。

A. ホジキンリンパ腫は日本ではまれなリンパ腫で、「ホジキン細胞」等の特徴的な細胞が認められます。古典的ホジキンリンパ腫結節性リンパ球優位型ホジキンリンパ腫の2つに大別され、化学療法や放射線療法で治療します。

ホジキンリンパ腫の特徴

発症頻度は低く、日本で診断されるリンパ腫の3~6%程度とされています1)。欧米では、リンパ腫の約10~30%を占めます1)。また、20歳代と50~60歳代の2つの年齢層で患者さんが多い傾向にあります1)。首の腫れをきっかけに診断されることが多いとされています1)
病理学的検査によって古典的ホジキンリンパ腫結節性リンパ球優位型ホジキンリンパ腫の2つに大別されます。古典的ホジキンリンパ腫には、結節硬化型、混合細胞型、リンパ球豊富型、リンパ球減少型という4つの種類があります。近年では、ホジキンリンパ腫の治療成績は向上しています。

  1. 1) 日本血液学会編:造血器腫瘍診療ガイドライン 2023年版 第Ⅱ章リンパ腫, 金原出版, 2023, p349

ホジキンリンパ腫の症状

最もよくみられる初発症状は、痛みのないリンパ節の腫れやしこりです。その多くは首や鎖骨のリンパ節にみられます。
全身症状としては発熱、体重減少、大量の寝汗といったB症状があらわれます。発熱と解熱を繰り返す、ペル・エプスタイン型発熱という症状がみられることがあります。

ホジキンリンパ腫の確定診断

確定診断は、病理組織学的検査により行います。ホジキンリンパ腫では、「ホジキン細胞」や「リード・シュテルンベルグ細胞(RS細胞)」などの細胞がみられることが特徴です。

古典的ホジキンリンパ腫の治療

ホジキンリンパ腫の中では、古典的ホジキンリンパ腫の発症頻度が高く、大部分を占めています2)
古典的ホジキンリンパ腫の初回治療は病期によって異なります。病期分類のⅠ期、Ⅱ期にあたる限局期ホジキンリンパ腫では化学療法と放射線治療を組み合わせます。
Ⅲ期、Ⅳ期にあたる進行期ホジキンリンパ腫では、化学療法を行います。

  1. 2) Aoki R et al. Pathol Int. 2008; 58(3): 174-82.

もっと詳しく知りたい方はこちら 国立がん研究センター がん情報サービス 「それぞれのがんの解説 ホジキンリンパ腫」 [2023年10月10日閲覧] (別ウィンドウで開きます)

進行・再発時の治療

初回治療によっても病気が不変であったり、進行した場合や、再発した場合には、前回の化学療法と異なる抗がん剤の組み合わせで、救援化学療法を行います。
65歳以下の患者さんで救援化学療法の効果がみられた場合は、自家造血幹細胞移植を行う場合もあります。
その他、細胞表面マーカー検査でわかるCD30抗原という分子が陽性の場合に、分子標的薬が使用可能です。古典的ホジキンリンパ腫の患者さんには免疫チェックポイント阻害薬が使用できます。

結節性リンパ球優位型ホジキンリンパ腫の治療

限局期の場合は、初回治療では放射線治療のみを行います。
進行期の場合は、古典的ホジキンリンパ腫と同様の治療を行います。

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