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マンモグラフィ検査って?

~先生からのメッセージ~

画像検査は、視触診では気付くことのできない乳がんを発見できる可能性があるため、重要視されています。特にマンモグラフィ検査は、40歳以上での実施で乳がん死亡率を減少させる効果が証明されています1)。そのため自治体で行われる乳がん検診では、マンモグラフィ検査のみを行うものもあります。

1)国立がん研究センター がん予防・検診研究センター:有効性評価に基づく乳がん検診ガイドライン2013年度版

マンモグラフィ検査

マンモグラフィ検査は、X線で乳房を撮影するものです。図のように機械で乳房を圧迫するため、人によっては痛みを感じる場合があります。
放射線被ばく量は問題になるほどではありませんが、妊娠中の方には推奨されません。
マンモグラフィ検査が得意とするのは、乳房内の石灰化や、大きなしこりの発見です。特に石灰化は、まだしこりが触れるほど大きくない初期の乳がんでみられる場合があるため、がんの早期発見に非常に重要です。
一方で、乳腺の密度が濃いデンスブレストと呼ばれる乳房は、全体が白く映ってしまうためにマンモグラフィでの精査は困難です。そのため乳腺が発達している40歳未満の女性には、マンモグラフィ検査は推奨されないことになっています。

マンモグラフィ検査

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乳房の石灰化とは、乳房の一部にカルシウムが沈着したもので、マンモグラフィでは白い砂粒のように映ります。石灰化そのものは必ずがんに伴うものではありませんが、上記のように一部の石灰化はがんの初期症状である可能性があるため、その存在を見つけることは重要です。石灰化については、下のコラムもご覧ください。

コラム 乳房に石灰ができる?!石灰化

乳房にカルシウムが沈着することを石灰化といいますが、なぜそのようなことが起きるのでしょうか?
その成因は複数あり、良性のしこりが原因のもの、乳管・小葉内の分泌物や老廃物が原因のもの、乳管内のがんが壊死したことによるものなどがあります。
石灰化は、輪郭の状態や形状、分布の仕方で5つのカテゴリーに分類され、明らかな良性の石灰化であるカテゴリー1/2以外は、精密検査で良性か悪性かを判断する必要があります。

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