乳がん検診の結果の見方
~先生からのメッセージ~
乳がん検診を受けてまず気になることが、結果がどうだったか、ということでしょう。
ですが、ここで異常を指摘されたからといって、必ずがんであるわけではありません。また今回異常がなかったからといって、これからもずっとがんにならないわけでもありません。
検診結果が意味することをよく理解し、これから乳がんにどう対応していくのかを考えてみましょう。
検査結果:異常なし
異常なし または 明らかに良性と診断できる所見がある
その後の検査は不要です。今後も定期的に検診を受けましょう。
検査結果:要精密検査
良性だが悪性を否定できず または 悪性疑い(悪性の可能性が高いが良性の可能性もある) または 悪性(ほぼ乳がんと考えられる)
速やかに医療機関を受診し、精密検査を受けましょう。精密検査について詳しくは、乳がんの精密検査をご覧ください。
10000人の女性が乳がん検診を受けた場合、いったい何人が乳がんと診断されるのでしょうか。
2017年の日本対がん協会による分析では、447人が精密検査が必要と判断され、最終的には24人が乳がんであることが確定した、とされています1)。
だから乳がんはまれな病気である、ということにはなりませんが、あまり心配しすぎることはない
ということがご理解いただけたのではないでしょうか。
しかし、それに安心して精密検査を受けなかったり、定期的に検診を受けなかったりすることは禁物です。精密検査・検診のいずれも、あなたがこれからも輝き続けるためには欠かせないものです。