乳がんと診断された乳がんと診断された

乳がんの薬物療法
①化学療法
乳がんの薬物療法
①化学療法

手術後に行う化学療法

~先生からのメッセージ~

手術で乳房のがんをすべて取り除いたとしても、小さな転移がんが全身のどこかに潜んでいる可能性があります。手術後の化学療法は、このような小さな転移がんをやっつけて、再発を予防することを目的に行われます。

術後化学療法

手術後も体に残っている可能性があるがん細胞を根絶し、再発・転移を予防します。

どんなお薬を使う?
  • 作用の違う抗がん剤を複数組み合わせて投与します。
  • HER2陽性乳がんに対しては、抗HER2薬も併用します。
治療期間は? 約3~6か月(抗HER2薬は1年間)
どんな効果がある? リンパ節転移によって全身に広がっている可能性のあるがん細胞、手術で取り切れなかった可能性のあるがん細胞を根絶させ、遠隔転移や乳房内での再発を予防します。

参考:日本乳癌学会編:患者さんのための乳がん診療ガイドライン 2019年版, 金原出版, 2019, P139-41より作成

サブタイプによって、さらに別のお薬を併用する場合があります。詳しくは「サブタイプによる治療法の分類」をご覧ください。

清水先生から、あなたへのメッセージ

「がんの治療は、手術をしたらそれで完了」というイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。やっと手術が終わった後に、今度は化学療法…と思うと、気が重くなってしまうことでしょう。
しかし、手術では取り切れなかったがん細胞が、まだあなたの体のどこかに残っているかもしれません。「身体のすみずみまで行きわたる薬物療法で再発の可能性を減らす」という気持ちで、術後化学療法に進んでみてはいかがでしょうか。

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