乳がんと診断された乳がんと診断された

乳がんの薬物療法
①化学療法
乳がんの薬物療法
①化学療法

転移したがんに行う化学療法

~先生からのメッセージ~

ここでは、遠隔転移がんに対する化学療法についてご紹介します。
遠隔転移がんに対する化学療法は、がんに伴う症状を和らげることが目的です。
そのため、効果の高さと共に、患者さんの生活の質の改善も重視されます。

遠隔転移がんに対する化学療法

がんが全身に広がることで、痛みや倦怠感などの症状も悪化します。化学療法を行うことで、そのような症状の緩和を目指します。

どんなお薬を使う?
  • 1種類の抗がん剤を、副作用がなるべくあらわれないように用量などを調整しながら使います。効果が見られなくなったら別の抗がん剤に変更しながら継続します。
  • HER2陽性乳がんに対しては、抗HER2薬を併用します。
  • その他、分子標的治療薬として、適応があれば血管新生阻害薬、免疫チェックポイント阻害薬、PARP阻害薬などを使うこともあります。
  • 遠隔転移がんによる症状を緩和するためのお薬を併用することがあります。
治療期間は? 効果があらわれている間は継続されます。
どんな効果がある?
  • 辛い症状を緩和して、患者さんが生活しやすいようにします。
  • がんの進行を抑えて、がんとうまく付き合えるようにします。

日本乳癌学会編:患者さんのための乳がん診療ガイドライン 2019年版, 金原出版, 2019, P146-8より作成

清水先生から、あなたへのメッセージ

遠隔転移がんに対する治療では、患者さんの生活の質が最も重要視されますので、がんと共存しながらあなたらしく毎日を過ごすことが目標となります。
治療で辛いことがあるときには、医師に相談し、あなたにとってどのような治療が向いているのかを考えてみてはいかがでしょうか。

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