手術前に行う化学療法
~先生からのメッセージ~
手術の前に化学療法を行うことで、7割~9割の乳がんが小さくなるとされています1)。ただし手術後に化学療法を行った場合と比較して再発率や生存率は同等であることがわかっています1)。
従来、術前化学療法は主に、乳房温存の可能性を高めたり、手術で切る範囲を少なく済むようにすることで、手術後の見た目をなるべく美しくするために行われるものでしたが、近年では手術後の経過を含めた乳がんの初期治療全体において重要なステップであるとされています。
術前化学療法
再発リスクが高い場合や化学療法が効きやすいサブタイプであるなどの場合、再発・転移予防として術後に薬物療法を追加することがあります。この薬物療法は手術前に行ってもその後の経過に差がないことがわかっており1)、患者さんの状態によっては、手術前に実施する場合があります。術前の薬物療法によって、乳房温存手術やリンパ節転移の切除範囲の縮小が可能になるなど、手術の負担を軽減することが期待されます。
また一部のサブタイプでは、術前化学療法による効果の程度で、その後の経過をある程度予測することが可能であるとされています2)。
どんなお薬を使う? |
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治療期間は? | 一般に3~6か月 |
どんな効果がある? |
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