乳がんと診断された乳がんと診断された

乳がんの薬物療法
②ホルモン療法と副作用
乳がんの薬物療法
②ホルモン療法と副作用

ホルモン療法で用いられる薬剤

~先生からのメッセージ~

ホルモン療法薬のうち、エストロゲン受容体とエストロゲンの結合を阻害する働きのものは、阻害の方法によっていくつかの種類に分類されます。また、閉経前後によって使用できるお薬が異なります。

ホルモン療法で用いられる主な薬剤とその作用機序

LH-RHアゴニスト製剤

卵巣でのエストロゲン産生を命ずる下垂体ホルモンの働きを抑え、結果としてエストロゲン産生を抑制します。閉経前の患者さんに使用されます。

抗エストロゲン薬

閉経前後に関わらず使用できるものと、閉経後のみ使用できるものがあります。
閉経前後に関わらず使用できるものは、がん細胞表面のエストロゲン受容体をふさいで、エストロゲンが結合しないようにするお薬です。
閉経後のみ使えるものは、エストロゲン受容体そのものを分解するお薬です。

黄体ホルモン薬

エストロゲンの働きを抑えるお薬で、閉経前後に関わらず使用できます。

アロマターゼ阻害薬

アロマターゼとは、脂肪組織においてアンドロゲン(男性ホルモン)をエストロゲンに変換する酵素です。アロマターゼの働きを阻害してエストロゲンが作られないようにするお薬です。閉経後のみ使用できます。

CDK4/6阻害薬

がん細胞が無秩序に増殖していく原因である、CDK4およびCDK6という酵素の活動を抑えるお薬です。

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