乳がんと診断された乳がんと診断された

乳がんの薬物療法
②ホルモン療法と副作用
乳がんの薬物療法
②ホルモン療法と副作用

ホルモン療法の副作用

~先生からのメッセージ~

ホルモン療法による副作用の代表的なものは、ホットフラッシュや生殖器の症状、骨・筋肉の症状などです。骨密度が低下して骨折しやすくなるなど将来の健康に影響を及ぼしかねないものもあるので、あらかじめ医師に副作用の対処法を確認しておきましょう。
なお副作用の強さは治療効果とは関係ありませんので、治療を継続できないほどに辛い症状がある場合は、医師や看護師に相談しましょう。

ホルモン療法による主な副作用

ホットフラッシュ(ほてり、のぼせ)

更年期症状でもみられるものです。50%以上の患者さんにあらわれますが、次第に軽減することが多いようです1)。生活に支障がある場合はお薬で症状を緩和することができますので、医師に相談しましょう。

脱毛

毛髪を作る細胞がダメージを受けることで起こります。

性器出血、おりものの増加、膣の乾燥など

このような症状があらわれたら、医師に相談しましょう。

血栓

一部の抗エストロゲン薬や黄体ホルモン薬では血液が固まりやすくなります。ごくまれに、血栓が肺動脈につまる肺動脈塞栓症を起こすことがあります。十分な水分摂取を心がけ、長時間同じ体勢でいることは避けるようにしましょう。

関節・骨の症状

エストロゲン減少により骨密度が低下することで、骨折しやすくなるおそれがあります。アロマターゼ阻害薬では、関節のこわばりや痛みが出ることがあります。
骨密度を定期的にチェックし、骨を強くするための対処(カルシウムやビタミンDの摂取、適度な運動)を行いましょう。骨密度が低下している場合は、ホルモン療法薬を変更したり、骨粗しょう症のお薬による治療を行います。

心の症状

気分の落ち込みや不眠、イライラなどがあらわれることがあります。お薬による治療や、カウンセリングを受けることが推奨されます。

1)参考:日本乳癌学会編:患者さんのための乳がん診療ガイドライン2019年版, 金原出版, 2019, p187

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