子宮頸がんの疑いがある方へ

子宮頸がん前がん病変~子宮頸部異形成について

監修 慶應義塾大学医学部 産婦人科学教室 准教授・婦人科診療副部長 
阪埜 浩司 先生

子宮頸がんの前がん病変(がんになる前の状態)として、「子宮頸部異形成」というものがあります。
前がん、というと怖いもののように思えますが、経過観察で済む場合や、子宮の一部を切り取る手術で治療可能な場合もあります。
重要なのは、検診で子宮頸部異形成を早期に発見し、適切な対応をとることです。

子宮頸部異形成とは?

HPVに感染した子宮頸部の細胞が変化し、正常とは異なる形の細胞(異型細胞)ができた状態です。
ここから必ずがんが発生するわけではなく、平均5年から10数年で、一部のみががんに進行していきます。
子宮頸部異形成には特に症状はありません。
異型細胞の割合が低ければ特に治療は不要ですが、がんに進行する可能性の高い高度異形成の場合は手術による治療を行います。

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