どんな治療をするの?

放射線治療

監修 独立行政法人国立病院機構
四国がんセンター 婦人科 手術部長 
竹原 和宏 先生

放射線治療:全身状態などを考慮し何らかの理由で手術ができなかった場合に行われます。
また、手術後の再発予防のための選択肢の一つとして考慮されることもあります。

体の外から放射線を照射する方法と、子宮内・膣内に器具を入れて照射する方法があります。

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手術から1~2カ月の時期から開始され、外来通院で受けることも可能です。
副作用には、腸閉塞、慢性の下痢、直腸炎や膀胱炎などがあり、手術でリンパ節を摘出した場合はむくみなどの副作用が増加します。
また放射線治療では、晩期合併症といって実際の治療から数年経ってあらわれる副作用もあります。

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専門医からのメッセージ

子宮体がんに対する放射線治療は、欧米では局所の再発を減少させるものとして広く行われています。日本は手術でがんを摘出する際、リンパ節の処理がきちんと行われていることが多く、骨盤内の再発が少ないと考えられています。そのため術後の治療は化学療法が主流となっており、放射線治療はあくまでも選択肢の一つとして位置づけられています1)

  1. 1)日本婦人科腫瘍学会編:子宮体がん治療ガイドライン2023年版,金原出版,2023,p.111

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