乳房再建って?
~先生からのメッセージ~
形成外科的技術により失われた乳房を作り直す乳房再建には、いくつかの種類があります。
それぞれの方法やメリット・デメリットを理解しておくことで、医師に再建について相談するときにスムーズに話ができるようになるでしょう。
なお乳房再建については乳がんの手術前から検討しておく必要があるため、希望される方は早めに医師に相談しましょう。
乳房再建の方法①:自家組織による再建
患者さんの体の組織(主にお腹や太もも)を胸に移植する方法です。
詳しくは、自家組織による乳房再建をご覧ください。
乳房再建の方法②:シリコンなどの人工物による再建
胸の皮膚を伸ばして乳房の形にふくらませ、シリコンなどの人工物を入れるという方法です。
詳しくは、人工物による再建をご覧ください。
乳房再建は、乳がんで切除術を行った患者さんについては保険適用が認められています。乳房を失った方にとって、より積極的に乳房再建を検討する理由の一つとなるでしょう。
しかし乳房再建については、どの方法で行うか、どの時期に行うか、どの医療機関で行うかなど、検討すべき問題が数多くあります。どのような乳房が自分にとって理想的かをしっかりイメージし、納得のいく手術ができるように、十分に時間をかけていろいろな選択肢を検討しましょう。
自家組織による再建と人工物による再建の特徴を、自家組織による再建と人工乳房による再建の比較表に一覧でまとめました。各術式の比較にお使いください。