急性骨髄性白血病の検査

監修:愛知医科大学 血液内科 教授 高見 昭良 先生

急性骨髄性白血病(AML)に特徴的な検査はありますか?

急性骨髄性白血病では、血液検査で、芽球(がきゅう)と呼ばれる未熟な細胞や、白血球数の異常(増える場合だけでなく、減ることもあります)、白血球の一種である好中球の減少、赤血球血小板の減少がよくみられます。また、骨髄検査においては、造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)が正常な血液細胞に成熟できず、未熟な白血病細胞と残っていた成熟細胞だけがみられ、その中間の細胞がみられなくなります。
急性骨髄性白血病に特徴的に見られる遺伝子・染色体の異常では、染色体の8番目と21番目が途中で切断され、入れ替わって結合する異常(相互転座)や、16番目の染色体の異常(逆位)などが知られています(図)。これら染色体異常の有無や種類は、治療効果や再発しやすさ(「予後(よご)」と呼ばれます)の予測に役立ち、治療方針にも影響するため、重要な検査と言えます。

急性骨髄性白血病に特徴的に見られる遺伝子・染色体の異常

急性前骨髄球性白血病と診断された方へ

急性前骨髄球性白血病は、急性骨髄性白血病の1つで、骨髄芽球(こつずいがきゅう)から分化した前骨髄球ががん化する病気です。15番目と17番目の染色体転座と呼ばれる染色体異常や特徴的な遺伝子異常を認めます。検査や診断は急性骨髄性白血病と同じように行われますが、他の急性骨髄性白血病と治療が異なるため、染色体・遺伝子検査の結果が重要になります。

急性骨髄性白血病 相互転座
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